4.田原尾根~傍示越 をあるく

田原への尾根をくだる

2012年4月17日

2008年7月 4日

 

 歩き残していた府民の森・星田園地から飯盛霊園を越す峠から下田原の境界まで尾根上を歩きます。

 


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 星田園地から飯盛霊園へ越す峠です。左が飯盛霊園。今日は向うに見える尾根道をたどってきたのでした。ご丁寧にトラロープで仕切りがしてありますが、スズメバチの巣でもあったからか?

 東の尾根すぐの所に関電の鉄塔がありました。関電の巡回路になっているようで歩きやすい道です。

 次のピークには巨石が。人も通らない山頂にこういうのがあるとと,ついつい神様の仕業かと思ってしまいます。むかしの人がこういうのを信仰の対象にしたのがわかるような気がします。

 「講和造林」と書いたコンクリート標石が随所に建っています。講和というのがよく分かりませんでしたが、調べてみると他の地域にもある「サンフランシ スコ講和条約調印を契機にした講和記念造林」でよいと思われます。昭和26年調印なので、それ以後の造林でしょう。しかし、ここにはスギ、ヒノキは見当たりません(少し離れた所にはある)。古い文献では「府行分収体」となっていたので、北側の府民の森一帯体が分収造林になっている(いた?)ようです。現在は府の文書を見てみないと分かりませんが・・・
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/78208/1/D_Enoki_Mikio.pdf、榎幹夫、1989年
この地では、緑が保たれた基礎になっている気もします。同じ文献のp64を見ると、この区域からずれている南の四条畷市や寝屋川市では、その昔、土取り場になって惨澹たる状況になっていましたから・・・

 

 ここには、もうひとつ特徴のあるものが建っています。下田原区の竹の傍示杭です。年号を見てみると毎年建てにきているようです。

 四条畷・田原の民俗や年中行事を題材に作られた田原のカルタで、『 ほうじさし 竹くいでたしかめる 村さかい 』とあります。
 毎年1月11日に「ほうじさし」という行事があり、区(下田原区。上田原区)の正式行事で、部外者はダメとなっており、何年も前からお願いしても許可されない、由緒正しい行事です。

 地区境の両側(上田原と下田原)から数名の代表が、傍示つぼ(過去にさした竹が残つているところ)に割竹をさして、土地の境界を確認していきます。まず最初に竹くいをさすのが、田原中の裏山からで、上・下田原2本ずつさしていき、室池まで10ヶ所行くと上田原の人は、南野、中垣内、生 駒(南田原)の境界に、下田原の人は逢坂、交野(星田)、私市の境界40ヶ所に1本ずつ打ち込んでいく。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kanahori/tawarawalksita.html
http://murata35.chicappa.jp/rekisiuo-ku/1303/index.html
傍示さしは、現在は11日ではなく、日曜日に行うようになつているそうな。
 他の地区でもあります。生駒市鹿畑町ではボウジサシ(傍示さし)といい、 1月2日に仕事始めとして各家の主人や長老が息子や孫を連れて自分の家の土地の範囲を見て回つて教えるようにしていた。この行事は今では村の行事になり、村境を見て回る行事に変化した。見て回る時はスコップとカマを持ち境界に土を盛り上げて棒を立てるようにした。

 明るい道が続きます。コバノミツバツツジもまもなく咲きます。

 10分ほど歩くと分岐が出てきます。左は関電の巡視路で府民の森に降りてしまいます。以前は夏だったこともあって、こんな開けた道ではなく左に行ってしまいました。今日は地図も磁石も持ってきているので、迷わず右です。

 その間違えたレポート。関電鉄塔が現れました。おかしいなと思いつつ,電線を左に見て進むはずと思い,そのまま進行しましたら・・・・また巨石が。それはいいんですが・・・・どうやら,ちがう方向に下るようです。木々の間から管理道が見えます。道が違うらしい。どうも,あまりに快適すぎて地図をみるのがおろそかになり,まっすぐ関電道をきてしまったようです。


 こんどは正しいレポート。

 右にはちゃんと山道がありました。境界標石や下田原区の傍示竹杭もあります。コバノミツバツツジもバッチリ咲いています。ゆったりと下っていきます。分岐は何度かありますが、その都度、磁石で確認してルートを取ります。



再び、コバノミツバツツジ。この尾根にはたくさんあります。

坂がゆるやかになってきて尾根は終りです。

 出てきたところは橋のところ。尾根の先端でした。ここまで、飯盛霊園の乗越から30分。あっけない市境歩きでした。

 これでやっと天野川から西の地区は終りです。ゴルフ場と乱開発による工事放置場所のせいで、えらく時間がかかりました。天野川東地区もゴルフ場があるので難儀やろなあ?

 

私市くろんど園地から南へ、北田原

2009年12月 1日

 

私市カントリーの東境界を歩きます。ここは奈良県との府境(県境)でもあります。途中まで道があるのは確認していますが、ゴルフ場南の荒地がどうなっているか?どこは不確定です。さてどうなるか?


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 くろんど園地の東端、ここを過ぎればもうくろんど池という地点です。沢はくろんど池から流れてくるので、峠ではありません。ここは案内板もあり、良い休憩スポットです。東側は生駒市で林の向こうには畑が見えます。

ここをスタート地点にして、北から南へ歩きます。

 小さな谷を快適に登って行きます。まもなく尾根に上がりピークにきます。ここは国土地理院の地図とGoogle Mapの市境が異なっていて、Googleのほうは市境がかなり西にずれています。谷2つ分くらい。従って、マップに示したルートも谷1つ違うかも知れません。


尾根道と谷から上がってくる道が合流します。

この谷道は多分、この階段の道から上がってきたものと思われます。

 次の小ピークでは展望がきき、ゴルフ場がよく見えました(14:10)。送電鉄塔があるので位置も確定です。これでなにも考えずにどんどん進めます。


 ピークを下ると峠になっていました(14:11)。この道は地図にも載っていて、ゴルフ場の管理道からくろんど池や高山の集落につながっているようです。古い道標が建っていて、京阪電鉄の建てたものらしい。星田園地が整備されてから使われなくなったようです。だれも通っている形跡はありません。

 ここから先も尾根上に良い道がずっと続いています。右側はすぐゴルフ場。ときどきワイワイ声がして、カッキーンと音もします。
 途中の送電鉄塔の広場で休憩をしたり、また、市境がゴルフ場の中に入っている(ゴルフ場が市境からはみ出ている)ところはピーク(というほどではないが・・・)を巻いて生駒市側の谷のブッシュを漕いだりしながら歩きます。生駒市側の谷にはOBになったゴルフボールがやたら落ちていました。まっすぐ打て!
 地図を見ると左手すぐ下には池が散在しているようですが、そんな気配は全然感じられません。



 まもなく尾根が終り、急に草山が見えてきました(14:58)。いかにも人工的な山?です。なんだこれは!
 地図を照合してみると、ガケ記号があり、道路が縦横無尽に走っています。昔の土取り場兼残土捨て場でしょうか?山を触り散らしたあと、一応残土か何かを捨てたのを山にして、それなりに整備はしてあるようです。きれいに整備された府民の森やゴルフ場に比べて圧倒的な差で雑然としています。

 10分ほど休んだ後、丘に登ってみました。何段かの段差はあるものの更地です。住宅地にでもするつもりであったのを放ったらかしにしているんでしょうか?
 幸いというか、時間が経過して草木が生えだして、それなりの落ち着きは見せています。こういう平たい風景は個人的には結構すきですが、しかし、遠くからみると荒れ果てた土地にみえるんでしょう。一度生駒側から眺めてみようかと思います。


 市境はあの尾根の上を通っています。防衛線の役目を果たしているようです。このまま山に還ることを願う。

 ブッシュを掻き分けながら平地をうろうろし、西側をのぞいてみました(15:18)。急な崖になっていて、道が通っています。地図ではゴルフ場建設中と書いてあるところです。ずっと建設中のまま。見ていると、トラックの音がして「ガガガッガガ」と何かを捨てる音がしました。ま、私有地らしいのでなんともいいませんが・・・サイテーな使い方かと思います。
 大きな岩が見えますが、地図に八丁岩と書いてあるところでしょうか?

 さて、どうする(15:20)。一応市境通り元の尾根に戻って行けるところまで行くことにします。尾根のすぐ西南は急なガケになっています。

 最初は尾根は広く歩きやすい道(道ではないが・・)がありました。だんだん狭くなってきて、急な坂になりました。しかし、ブッシュなので木の枝につかまりながら降りていきます。

 だいぶ降りてきました(15:31)。すぐ側に作業道が見えます。すぐに降りられそうです。で、行ってみると唖然!深さ2mくらい、幅1mの深い溝がありました。広いところなら助走してきてエイヤ!で飛べばすむほどのものですが、それもできません。
 数分、思案のあげく、溝に降りられそうな所があったので、降りました。降りたというより落ちたという方が正確。こんどは2mを登ります。ちょうどよい足場もあるのでエイコラっと登って、ああやれやれ。写真をとる余裕はありませんでした。(15:36)降りたところは写真の松のあたり。


 一応市境だけ確認しておきます。ゴルフ場にいたる道ですが、フェンスがありました。その西の尾根はブッシュなので無理そうな気がします。第一、ゴルフ場とずっと開発中のゴルフ場に囲まれているので、どうなっているか分かったものではありません。しかし、関電の送電鉄塔があるので、スポット的には行けるはずです。後日の探索とします

 ふと気がついて足を見ると、結果はこれです。靴先は写っていませんが、あとでみたら粘土でどろどろでした。もう少し粘って尾根の先にしたほうがよかったかも。


 さて、帰りをどうする?引き返すのが正解ですが、このまま下ることにします。多分私有地なので、どこかに塀があるはずなのですが、なんとかなるでしょう。あたり一面ほったらかしのい工事現場ですが、ススキ、山の紅葉が夕日に映えて美しいです。

 案の定、ゲートがありましたが、川沿いのすき間から失礼しました。
 地名が分かりませんが、北田原でいいのかな?近くには集落もありますが、地図にも名前は載っていません。自動車修理会社のそばをつきぬけて国道168に出ました。
  このあたり、古い在所や、古い墓地もあり周囲は田んぼですが、なにかごちゃごちゃした感じがします。奈良県ですが、虫食いのように開発がすすんでいて、 奈良ならではの都市計画・地域計画があまり機能していないような気がします。田舎はどうでもエエという感じがしますが・・・はっきりいってブサイク。

 ここから車の多い国道をひやひやしながら歩き、途中、磐船の駐車場で休憩したり、磐船神社によったりしながら、下っていきます。国道があまりに危ないので、星田園地入口のところから遊歩道に入り、暗くなりかけた道を延々と下って、私市まできました。


 ちょうど東の山稜から月が出たところでした。今日は満月のようです。ちょうど5時。暗くなる前に帰ることができました。

くろんど園地を傍示へ

2009年10月28日

 


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 府民の森からくろんど園地へ通じる峠の所にきました。(11:37)

 休憩後、ここから尾根を忠実にたどっていきます。途中まではハイキングルートと共通のようです。よく踏まれて溝になった道がついています。


 途中の送電鉄塔のある場所を過ぎ、どんどん行きます。尾根上にきちんとした道があります。すぐ横に池が見えるようになりますが、多分、さ わわたりの道にある浮御堂のあたりかと思います。このあたりまで、さわわたりの道と並行しています。ここから尾根は東に振れますが、なだらかな尾根なのでよく見ていないと分かりません。関電道は西に下りていくようです。(11:44)

(11:50)尾根上の小ピークに来ました。尾根はここから西に少し振れますので、またさわわたりの道と並行するようになります。右が尾根道。


(12:01)送電線の下を通り過ぎると、とうとうハイキングルートと合流して、そよかぜの道との分岐案内板にでました。このあたり平原状で尾根がはっきりしません。樹木があるので見通しがきかず、地図読みが難しい所です。


(12:03)踏み跡を見つけて無理やり尾根上に出ます。尾根のすぐ東は宅地です。フェンスをはり侵入できないようになっています(どちらが?)またゴルフネットを張っている所もある!


(12:10)一方、西側は府民の森で緑豊かな自然公園です。少し西に行ったところには管理事務所もあり、公園内の一つの中心になるところです。尾根には送電鉄塔があるので、関電道が尾根筋についています。

(12:14)尾根上に府民の森に通じる「乗越」ができていました(これは振り向き写真です。左手が東)。かなりの人通りがあるようで、深く掘れています。東側はサンヨースポーツセンターです


(12:23)市境は大きく西に湾曲し、なだらかな山頂(平原みたいです)でハイキング ルート(さんさくの道)と合流します。ここで昼食としました(12:25-45)。すぐ下には駐車場があって、たくさんの人が登ってきました。ハイキング ルートは写真の右です(振り向き写真なので)。ここでいったん駐車場に出ます。


(12:50)市境は駐車場の東の尾根、といっても数メートル上なだけですが、を通っています。道は確認していませんがないと思います。この東、生駒市側は畑になっていて、境界は通行できないと思います。
 市境は駐車場北側のピークを通り、そこには送電鉄塔があるので関電道があります。府民の森正規ルートはピークを迂回する管理道を行きますが、この関電道を登ってみました。鉄塔を過ぎ、すぐ下って再度管理道に入りました。

 ここでくろんど園地を抜けます。これから市境から少し離れます。


 

 1時間くらいの行程でした。道もよく園内の景色もよいのですが、散策というのにはなりにくい。ここはどうしてもドライブ感覚がリッチになります。Fun to drive myslef ということですね。山中を走るのが好きな人もいますが、ちょっとその気持ちも分かるというものです。

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